阿字観(あじかん)とは
人間が生まれて最初に発する「アギャー」という声・また50音の初めの言葉である「あ」という言葉があります。そしてこの「あ」は梵字(古いインドの言語)では真言宗の総本尊であります「大日如来」(胎蔵界)をも表します。ちなみに当山の総本尊も胎蔵界大日如来です。その「あ」を漢字で「阿」と表示します。
その「阿」という「字」を心に「観」じる瞑想を真言宗で阿字観と呼んでいます。
瞑想といいますと世界中の宗教・民族の中に様々ありますが、空海が開いた真言宗の教えの中にもいろいろな形で伝えられ、僧侶の中で修行されてきました。
言うなればそんな「プロ的」な修行法を一般の方々にも比較的容易に「プチ的」に体験できるように整理・作成された修行法であります。
しかしながら、上達していきますと真言宗の究極の目的であります「即身成仏」(仏様との一体感)を少しでも感じることができる、とされております。
もちろん簡単とは言いましても1つ1つ段階を踏んでいかないとそこまで到達することはできませんが、その可能性があることは確かであります。
体の姿勢は座禅とほぼ同じであります。足を組み合わせて、手をへその前あたりに組んで背筋を伸ばし、あごを心持ち引いて座ります。
これが基本な姿勢ではありますが、当然長い時間この姿勢を続けることは不可能です。背中が曲がったり、足も痛くなり上半身がユラユラとしてしまうことでしょう。座禅ではそんな時に「バシッ!」と警策が飛んできそうですが、阿字観では叩いたりしませんのでご安心下さい。
なぜならば阿字観瞑想の目的は姿勢ではなく。「心を仏様と向き合わせること」だからです。ですから極端に言いますと体勢は何でもOKです!足のお悪い方でしたら椅子もよろしいですし、正座でもけっこうです。 そしていつでもどこでも行うことが可能です。歩いていても、運転中でも(周囲への注意は当然必要ですが・・・)寝ながらでも想うことができます。
私自身が瞑想中に感じたことですが、自分が大きな何かに包まれ、ゆったりとした心を感じながら居ることができました。もちろんこんな境地は100回のうち2,3回しかありませんが、調子によっては誰でも可能性があると思いました。
皆様にも少しずつこんな体験をしていただければと考えております。また老若男女様々な年代の方々に体験していただきたいと希望しております。
よろしくお願い致します。
住職 龍祥
阿字観本尊と体験中の様子
左:月輪観本尊/中央:当山総本尊 胎蔵界大日如来/右:阿字観本尊
阿字観体験の様子
阿字観体験方法
【要予約】
体験をご希望の方は、下記、予約フォームよりご予約をお願いします。お越しになったら本堂(赤いお堂)へお入りになりお待ち下さい。
もちろんお知り合いの方々とご一緒にお越しになってもけっこうです。その場合は備考欄に人数をお書き下さい。
なお急な葬儀・法要等で日程を変更・中止する場合もございます。その点ご留意の程よろしくお願い致します。
下記ご予約フォームまたはメールフォームよりお願いします。
【阿字観体験の注意点】
・体験の時間…説明を含めて、1時間ほどです
・服装…自由です。ただし楽な服装がよろしいと思います。座って足を組み合しますので、女性の方はスカートはご遠慮下さい。
なお体験中は腕時計・アクセサリー等はお外しいただきます。
・費用…1,000円/お一人 (※初回のみ)
※食後2時間以上の状態でお越しください。空腹・満腹はお奨めできません。
※初めての方でも、1つ1つ進めていきますので、無理なくできると思います。
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